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進撃の巨人・ジョジョをメインに、漫画やアニメの真面目な考察から萌え語りまで
暗チ追悼――リゾット
2012年04月07日 (土) | 編集 |
ひっそりとドッピオに近づいた、黒い頭巾をかぶった男。
つま先立ちで歩き、言動が非常に用心深い。
彼のスタンドは、性能も見た目もかなりのインパクトでした。
主人公よりも早くディアボロと一騎打ちし、その正体を見破った、パッショーネで最も優秀な暗殺者。

暗チ追悼企画、最後を飾るのは暗殺チームのリーダー、リゾット・ネエロです。
☆リゾットVSドッピオ&ディアボロ、(ナランチャ)

「オレはおまえに……近づかない」

登場シーンのいわゆる「粥立ち」は、ジョジョ立ちのなかでもかなりメジャーです。
そのポーズはさることながら、服装もかなり奇抜。
仲間を全員失ったあと、ボスを調べに一人でサルディニアに来ていました。
そこで、ドッピオの姿でサルディニアに来ていたディアボロと遭遇。
ドッピオのことを、初めは一般人だと思ったけれど、その表情や行動から「嘘っぽさ」を見抜きます。
ドッピオが「ドルンドルン」という自転車の音エアロスミスの音に気づいたことが、決め手でした。

「立てと言ってるんだーーーーーっ  立てッ!」
は、可愛いようなおもしろいような感じがして、気に入っている台詞です。リズムがいい(笑)

さて、リゾット戦は文庫版の36~37巻に渡る、見応えのある戦闘です。
ドッピオは二重人格であるがゆえに言動がイカレており、あまり会話になりません。
また、戦闘はドッピオ側から描かれています。
そのため、リゾットは思考内容をすべて独り言として口にだしている風になっています。

この二人の戦い、一回目読んだときどちらに味方して読んだのかあんまり覚えてません。
ドッピオは不気味だし、リゾットのスタンド攻撃は見ていて痛いし。
でもリゾットの服装にはなんの疑問も持ちませんでしたねー。頭巾の玉に名前が彫ってあるのにはむしろ感動しました。
二回目以降は、リゾットのことをじわじわと好きになっていって、今ではすっかりファンです。

リゾットのスタンドは「メタリカ」。
鉄分を操る、磁力系のスタンドです。
敵の血液中の鉄分からハサミやカミソリを作ってはき出させたり、地表にある鉄分を使ってナイフを作り出したりします。
砂鉄を自身の体にまとわりつかせ、背景と同化して姿をくらますことも可能。
鉄分を失った敵の血はドロドロの黄色になり、やがて酸欠で死に至ります。その前に急所を切り裂いて殺すことはもちろん可能です。
メタリカは体内にひそむ、ぷっちょのような見た目のスタンド。そのため、敵の攻撃から身を守ることはできないのですが、切断された体の一部を再びつなげることができます。
暗殺チームのリーダーに、実にふさわしいスタンドです。

「エピタフ」と「キング・クリムゾンの腕」をもってしても、ドッピオがギリギリまで追い詰められてしまうほど、非常に強かったリゾット。
ついにドッピオの正体を見破る手前までいきます。
このあたりが、洞察力が優れていて冷静な性格、かつ高性能なスタンドをもつ暗殺者、リゾット・ネエロの全盛期です。

「勝ッた!!
 頭を切り飛ばすッ!
 とどめだ くらえ『メタリカ』ッ!」


……リゾットは他の暗チメンバー同様、圧倒的勝利を遂げていても全くおかしくない人物でした。
ではなぜ負けたのか?

ナランチャのエアロスミスが偵察に来ている。そのスタンドは呼吸を探知するから、居場所はすぐバレる。
そのことを知っていたにもかかわらず、ナランチャを泳がせたまま悠々とドッピオの相手をしていたからですね。
どうしてあんなに用心深いリゾットが、重要な場面でこんな失敗を冒したのでしょう。
もったいないです。本当に。

そして、「ナランチャのバカー」と言わずにはいられませんでした。
ホルマジオ戦はまだナランチャがかっこよかったですが、リゾット戦における彼のエアロスミスは完全に横槍で、なんであんなにいいバトルを邪魔するんだ、という気持ちです。
リゾットに勝たせてやればよかったのに。第五部完ッ、でいいじゃない。
自分らだってディアボロのこと倒そうとしてるんだから。

護衛チームがディアボロを裏切ってから、目的自体はリゾットと同じです。
そもそも、ボスに近づき倒すのがジョルノの目的じゃなかったっけ?
だったら組織に同じ目的を持った者がいないか探して、その上で行動すればよかったのに。
読むたびに、「もし護衛と暗殺が一時的にでも手を組んでいたら」と考えてしまいます。
暗殺チーム全滅は悲しいよ。特に、リゾットとはあの時点で目指すものが一緒だったので。

最後にディアボロを道連れにしようとしたシーンは、ディアボロ本人が言うように見事です。
あのシーンでは間違いなく、私はリゾットの味方でした。
リゾットからは、「覚悟」というよりは「誇り」が感じられました。

「ついに…オレ…は…つか…………んだ
 あんたの正体を…」


パッショーネの暗殺チーム。
そのリーダー、リゾットは「ボスの正体をつかむ」というチームの目的を、最後にしっかりと果たしてから命を散らしました。
今にも落ちて来そうな空の下で、ソルベ、ジェラート、ホルマジオ、イルーゾォ、プロシュート、ペッシ、メローネ、ギアッチョと再会したと信じてます。
リゾット戦では書れてないけれど、書かせてください。

リゾット・ネエロ (死亡)
スタンド名――メタリカ


******************************************************

暗殺チーム追悼企画、これにて終了。追悼なので、なるべく美点をとりあげたつもりです。
記事を書くために読み返した暗チ戦は、どれも甲乙つけがたいバトルでした。
今回は駆け足になってしまったので、何かの機会にまた、暗チの別の面を掘り下げてみようと思います。
お付き合いいただき、ありがとうございました。書いていて楽しかったです。
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コメント
この記事へのコメント
5部はそれとなくしか読んでないんですが、メタリカは結構反則的な部類に入りますよね・・w
対人間で時を止められなければ相当強いと思います。
酸欠で倒せるならどうしようもないですし・・w
ナランチャに攻撃されなければ普通に勝ってましたしね。

確かこの戦闘直後にアバ茶先輩がボスに殺されるんでしたっけ?
そのことを考えてもナランチャの攻撃は大失敗でしたね・・
2012/04/10(火) 22:51:35 | URL | 月下☆美人 #-[ 編集]
Re: タイトルなし
メタリカは強いですよね!
背景に溶け込む能力がバレないほど精密だったら、相手はリゾットの姿を見ずしてカミソリ吐いて死に至るわけですし。ブルッちまうスタンドです。
でもエアロスミスで撃たれるあたりの詰めの甘さをみると、花京院なんかは知略でリゾットに勝てるかもしれません(笑)

ナランチャはホント余計なことをしてくれました。
アバ茶はこのあとボスに殺される、で合ってますよ~。
リゾットにまかせておけば良かったものを……ぶつぶつ。
2012/04/11(水) 14:28:53 | URL | えりか #-[ 編集]
初めまして。
 えりか様

 初めまして、かなぶんと申します。私もリゾットについて、思うところがあるので、コメントさせて下さい。

 リゾット、確かに暗殺チームのリーダーでしたけど、根っからの悪党ではなかったような気がします。

 そもそも、彼が犯罪に手を染めたのは、いとこの子供を酔っぱらって車でひき殺した運転手を、私的に暗殺したのがきっかけだし、チームの復讐のためにボスを倒そうとした(←復讐云々は、例の可愛そうな占い師が言ってただけですが)訳だし、行動の裏に、彼なりの「情」みたいなものを感じるんですよね~。

 ブチャラティ達ともっと違う出会い方ができれば、いい仲間になれたかも知れないのに…と、思ったりします。

 長くなってスイマセン。また遊びに来ますね~!
2012/05/07(月) 22:37:39 | URL | かなぶん #-[ 編集]
Re: かなぶんさん
初めまして。様付けだなんて恐れ多いです(笑)

リゾットは、過去や現在の境遇に悲しいものを持つキャラクターだと思います。
言われてみれば、いとこの子供の敵討ちを私的に行ったことで、おそらく社会に居場所がなくなり、結果としてのパッショーネ入団ですね。
スタンドも、たまたま暗殺向きだっただけ(性格的冷静さもあるでしょうが)で暗殺チームのリーダーだったのかもしれません。

仰るように、彼には原動力として「情」があります。
リゾットに限らず、暗殺チーム全員に言えることかもしれません。
だからこそ、冷徹であるべきギャングなのにちょっぴり甘いところがあり、そういった、仲間に対する情が一層彼らの悲壮感を煽っている気がします。(私だけかもですが)

ブチャラティチームとの関係は、本当に残念です……。

ごちゃごちゃした文でごめんなさい。
コメントありがとうございました!いつでも遊びに来てください~
2012/05/07(月) 23:19:13 | URL | えりか #-[ 編集]
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